ある日、森の中

思ったこと、考えたこと、調べたこと、経験したこと

2019-01-01から1年間の記事一覧

プリキュア第42話「笑顔の迷い、えれなの迷い」:笑顔という共生から個の自立を想像した

プリキュアってこんなに考えさせられるアニメだったのか…と、これまで見てこなかったことを後悔している。 今週の放送で、私は単純にえれなが覚醒(内なるトゥインクルイマジネーションを発見)するのだと思っていた。これまで、ユニ、ララ、まどかが覚醒し…

姪の誕生日

姪っ子、めでたく3歳になった。 お祝い料理と、何やらポーズをとっている写真が送られてきた。 姪っ子は私にとって大変可愛く、オババカ丸出しである。私が妊娠・死産する前に産まれているので、私の赤ちゃんと年齢がかぶることがない(1年経てば1年分、姪…

不妊治療に行き始めた

死産から1年ちょっと、妊活を再開してから半年が経った。 「次の年は妊娠しやすい」というのは嘘か真か。死産した1年以内に妊娠したという方をTwitterで見たり、リアルにも1人きいたりしたので、なんとかなるかなと思っていたが、今のところどうにもなって…

減ったこと、増えたもの

妊娠前後でも生活はだいぶ変わったなーと思っていたけれど、死産前後でも生活は変わった気がする。大きく変わったことはなんだろうと考えると、減ったことを2つ、増えたものを1つ、挙げることができるのではないかと思った。どうでもいいが、仕事量は変わ…

「たのしい幼稚園」に見た性差と情報格差

幼稚園に通う姪と仲良くなりたいばかりにプリキュアを毎週見ている。そして中学生女子と宇宙人達の葛藤と友情に涙して疲れてんのかな私…と思ったりもする。 そんな中、コンビニでプリキュアが表紙になっている「たのしい幼稚園」11月号を見つけて、つい買っ…

死産のこと11:1年が経った

死産から1年が経った。 なんだかお腹の動きに元気がないと気づいて産婦人科に行って、心拍停止が確認され、夫と二人で超泣いて、入院して、ラミナリアの激痛に耐えていた頃だ。 あの数日間が、ものすごく昔に感じるし、そんなことが自分に起こったんだっけ…

恩師のお返事

学生時代の恩師に連絡する機会があり、一緒に近況報告として死産のことを伝えた。妊娠していた時に会っていたので、どこかで伝えないとなーと思いつつ、直接会う機会もないし、どうしよう…と思っていたところで、私としてはちょうど良かった。 妊娠していた…

『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んだ:自分の体験や違和感を思い出してみる

NHKで紹介していたのを見て初めて知った。1980年代といえば同世代、ということで興味を持ってすぐ購入した。最初は「キム・ジヨン氏」などちょっと堅苦しい、読みにくい感じがあった、読み始めたら一気に読んでしまった。最後まで読んで、ゾワッとした。帯に…

死産後のこと10:「元気そうで良かった」と言われることについて

強烈な別れと悲しみを経験して、それでも終日泣き続けるのは3週間ほどでおさまり、2ヶ月の産後休業、1ヶ月の休み、復職して4ヶ月、新年度に入って仕事が去年までとほぼ同じペースに戻る期間を2ヶ月弱過ごしてきた。年度が変わったので、事情を知ってい…

母の日と、母でない私

日曜日は母の日だった。 車の点検に行き、ジムで筋トレをやり、伊坂幸太郎の小説を読み、実家の母に電話した。 毎年、母・父の誕生日と母の日・父の日には、プレゼントとかは何もせずに電話をしている。どちらかと言うと私が話してしまうことの方が多く、私…

プリキュア第13話「ララのドキドキ初登校」の感想と妄想

スタートゥインクルプリキュアを毎週見ている。幼稚園に通う姪っ子と話を合わせたいためだ。初プリキュア。第16弾らしい。 今日は、第13話「ララのドキドキ初登校☆」ということで、宇宙からやってきたララが、今までひかる達と接するだけだったけど、なんで…

産休後の昇給がなかったことをどう理解すればいいのか

先日、今年度の給与辞令が出て、昨年度と比較してみたら、今年度の昇給がされてなかった。給与説明会では、基本的には毎年昇給する仕組みという説明があり、2年目だった昨年度は昇給していた。ちなみに、専門職型の裁量労働制を取っている職場です。 時給生…

怒りの気持ちに振り回されない宣言

職場に復帰して3月まで仕事量はそんなに多くなかったけれど、4月になり年度が新しくなったので仕事が元通りになってきた。これまでのように自分一人あるいは少人数だけで終われることは減り、他の人々に関係したりお願いしたりすることも増えてきた。それ…

連休は嬉しいけど去年を思い出して憂うつにもなる

連休の予定が何もない。7連休くらいにはなりそうなのに。 去年のこの頃、連休はつわり真っ只中で、妊娠4ヶ月を過ぎると落ち着く人もいます、というたまごクラブの説明も虚しく、毎日吐いていた。胎動もまだ感じておらず、ただただ自分が気持ち悪い状態が続…

『親の「死体」と生きる若者たち』を読んだ:きょうだいの配偶者の私

タイトルと表紙が印象的だった。 親の「死体」と生きる若者たち 作者: 山田孝明 出版社/メーカー: ?林堂 発売日: 2019/03/20 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 50代のひきこもりの人と、80代のその親が、社会的に援助を受けられ…

死産のこと9:復職後の生活

死産から7ヶ月経った。ぼちぼち過ごしている。 人から「元気?」と聞かれたら、「そんなに元気じゃないです」と正直に答えている。言わずに察してくれるような人は私の周りには多くない。 4ヶ月目(復職直後) 復職初日、年配の職員の方が私を見かけて「聞…

ジムに行き始めた。運動は嫌いだけど応援されると嬉しい。

ジムに行き始めた。私の中では革命だ。 小学校の頃からマラソン大会では学年でビリから3番目、スキーに行けば転んだ記憶しかなく(小学生ながらにスキーは最初で最後だと思い今も貫いている)、中学校では何故かバレーボール部に入ったものの殆どマネージャ…

お腹痛い

1ヶ月くらい腹痛が続いている。 痛いときも痛くないときもあるし、ご飯を食べた後に痛いこともあるし痛くないこともあるし、便秘っぽいときもあるし(といっても長くて2日くらい)、その後には全部出る。割と確実なのは、ご飯を食べた直後に横になると気持…

死産や出産に意味づけはしなくていいと思った件

「自分の死産には何か意味があったのだろうか」 「意味があったと思いたい」 という意見を聞いた。 流産、死産でしんどい、でもこの悲しみを乗り越えることに意味があると思えたら・・・という苦しさのぎりぎりの中での考えだったと思う。言葉そのものがその…

『十四番目の月』を読んだ:子育てを支えるもののことを考えた。

『十四番目の月』(海月ルイ・文藝春秋)を読んだ。 十四番目の月 (文春文庫) 作者: 海月ルイ 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/09/20 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る どんな話かも全く知らず、作者についても何も知らない(今も)。…

『ナナメの夕暮れ』を読んだ:自分の自意識過剰のこと

若林正恭『ナナメの夕暮れ』(文藝春秋)を読んだ。 オードリー・若林の存在は知っていたけれど、エッセイが面白いらしい、という誰かのコメントを読んで、『社会人大学人見知り学部卒業見込』、『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』と続けて3冊読…

悲しみが歯を通じて体の痛みにつながっていることを実感した

肩も首も肩甲骨も痛すぎて鍼灸院に行き始めた。 もともと、肩凝りはあれど自覚することができず、美容院でマッサージしてもらうたびに「頭も肩も凝ってますね」と指摘されて、「はぁそうですか」と言うばかりで十数年過ごしてきたけれど、この2ヶ月くらい、…

スーパーホテルが好きだ

出張に来ている。 ホテルはいつも自分で手配することになるのだけど、私はスーパーホテルが好きだ。 せっかくなのでスーパーホテルの好きなところをスーパーホテルで書いてみる。 一時期、アパホテルや東横インに泊まっていた時期もあった。行く地域にスーパ…

死産の入院中に読めたらよかったと思った冊子

死産と知らされた時、私も夫も死産について何も情報を持っていなかった。私自身は入院中は自分で調べることすら怖くて(調べなかったからといって状況が変わるわけでもないのに)、いつもお世話になっているGoogleを開くこともなかった。 でも、今思うと、読…