ある日、森の中

思ったこと、考えたこと、調べたこと、経験したこと

ジムに行き始めた。運動は嫌いだけど応援されると嬉しい。

ジムに行き始めた。私の中では革命だ。

小学校の頃からマラソン大会では学年でビリから3番目、スキーに行けば転んだ記憶しかなく(小学生ながらにスキーは最初で最後だと思い今も貫いている)、中学校では何故かバレーボール部に入ったものの殆どマネージャー業をして過ごし、クロールが前に進まず下に沈んでいくばかりで憂鬱だった水泳は高校のプールが工事中だったので万歳三唱、その後は運動とは縁のない生活を送っている。たまに思い立ってウォーキングしてみたりするけれど、雨が降ったらその日で終わり。

でも、快便のためには運動が必要と鍼で助言され、お金払えば続くかもと思って、えいやとジムに入会した。筋トレだったら運動神経関係ないし。

とにかく10年くらい前に買ったジャージを着て行ってみると、筋骨隆々としたお兄さんが「フオウ!! アァー!!」とか言いながら重そうなバーベルを持ち上げているし、お腹と足が綺麗な曲線美のお姉さんがセクシーにストレッチしているしで、間違えたーと後悔した。後日、私くらいの中肉中背なおじさんおばさんも見つけて安心したけれど、おばさんがなんかものすごい筋トレしていたので、油断できない。

あっという間に一人では無理だと思って、単発のパーソナル・トレーナーを申し込んだ。

なんとかインストラクターとかなんとかトレーナーというたくさんの資格をもっている逞しいトレーナーさんは、「便秘解消」を第一目標に掲げている運動したくない奴の話を丁寧に聞いてくれた。マシンの使い方、意識する筋肉、イメージすべきこと等々を超早口で話しながら、私にとってちょうど良い負荷を教えてくれた。「あーもう無理ぃ」と思うとすぐにそれを察して「あと3回いきましょう!」「できましたね!」と応援された。

 

・・・という経験をして思ったのが、個別に自分に合わせてくれる存在というのは心地良い、ということ。「応援される」というのは嬉しい。自分も仕事柄、個別に人の相談に乗るということはよくやってきたけれど、鍼で体の調子を相談し、ジムで運動の仕方を相談するということをしてみて、改めて実感した。自分のために個別に専門の人との時間をとるということは重要だ。自分のやっていることは目標に適っているのかなーという不安が軽減されるし、みんなあんなムキムキですごいなーという周りを気にしてしまう雑念をちょっと減らせる。「応援される」っていうことも貴重だった。何事も自分で頑張れたら誇らしいけれど、そうもいかないことだって多い。ギリギリのところを汲み取ってもらえる心地よさよ! 

一方で、それには安くない費用がかかっている。本当は最初からパーソナルトレーニングのジムに行きたかったけど、回数多く行こうと思うと本当にお高くなるので断念した。今のジムはほどほどの月会費で、単発・有料でトレーナーを依頼できる。1時間数千円を高いと思うか安いと思うかは個人による。この前、駅で見かけた美容ホワイトニングの歯科(デンタルクリニック)のキラキラした看板に、「完全個室!」という案内と万単位の値段が書いてあったのはたまげた。個別対応の価値は人それぞれだから値段もいろいろになる。

私は、大人になって自由に使えるお金が多少増えて、自分のためにお金を払って人に自分が必要なもののオーダーを組んでもらえるって幸せなことだなと感じている。

 

お金を使うこと自体にすぐ「勿体ない!」と思ってしまうけれど、この「個別に相談できる心地よさ」は結構人生を豊かにしてくれる気がしたので、大事にしたい。というか、現状、DINKSまっしぐらなので、自分のためにお金と時間を使わないと!

 

ということでジム継続と体力向上を頑張ります。