ある日、森の中

思ったこと、考えたこと、調べたこと、経験したこと

怒りの気持ちに振り回されない宣言

職場に復帰して3月まで仕事量はそんなに多くなかったけれど、4月になり年度が新しくなったので仕事が元通りになってきた。これまでのように自分一人あるいは少人数だけで終われることは減り、他の人々に関係したりお願いしたりすることも増えてきた。それに伴って、効率的でない仕事、目的のわからない打ち合わせ、はっきりしない上司、好き嫌いはっきりしすぎる同僚、曖昧な体制、曖昧な言葉・・・要するにイラっとすることが増えてきた。隣と比べて少人数の部門でまとまらないといけない場面もあると思うのだけれど、そうもいかないことが多い。何でそういう言い方するかなーとか、文句ばかり言っても仕方ないのに何言ってんのとか、思いつつ、飲み込み、引き受けられることは引き受け、やりとりする。人相手の仕事なので、お客さんとのやりとりが難しいことは仕方ないと思うのだけど、職場内でもモヤモヤするのはしんどい。

そんなことを続けていたら、また歯を噛み締めることが増えたのか、顎周りが痛くなった。肩や首に痛みは感じていないけれど、たぶん、これは気を張って気づけていない部分もある。マッサージしてもらうとだいぶ張っていると言われても自分ではわからない。

これはいかんと思い、1ヶ月ぶりに鍼灸院に行った。「職場で腹が立つことが増えて・・・」と話しながら鍼をしてもらいながらちょっと冷静になって考えてみた。

 

周りの人達に腹が立って、歯を噛み締めて、自分に痛みを増やして鍼治療に来るって、なんかおかしい。というか、無駄。「それって何のミーニングがあるの?」と私の中で、別の私が呟く。

周りは思う通りにならない。怒りを感じるのは相手に期待しているから。「こうして欲しいのに!」と思うほどに、そうならないギャップに自分が苦しくなってしまう。

相手に要求するのは、まるで晴れた日に両手を空に向かって振り上げて「雨よ降れ!!!」って叫ぶようなものさ。そんなバカげたことってあるかな? 雨が降り始めないからってカンカンになるなんて。

『自分の怒りをしずめよう:子どものためのアンガーマネジメント・ガイド』

 アンガーマネジメントについては知っていたはずなのに、ついつい自分の感情に巻き込まれてしまっていた。あぶない、あぶない。

以前、旦那さんとの関係で怒りまくっていた妹に、「相手に対して期待せず、ほどよい諦めを…」と言ったら「何で私が我慢しないといけないのか!」と逆に怒られたことがあったけれど、我慢というか、これ以上、相手のことでエネルギーを割いていくこと自体が無駄、という感じだ。相手の行動は変えられない、変えられるのは自分の行動だけ、なので、相手はこういう人だと割り切って自分ができることを淡々とやるしかない。相手はどういう人なのか、状況はどうなのか、ということを理解しないといけない分、私の認識の変容が求められるところはちょっと大変だけれども、負の感情に巻き込まれてしんどい思いを続ける方がもっと大変になる気がする。自分の怒りに人を巻き込んでしまっても面白くないし、対立に巻き込まれるのはもっとよろしくない。どうせエネルギーを向けるならもっと面白そうなことに向けたい。歯を食いしばるなら、自分の子どものことを思って泣きたい。私がすべきなのは、人々との摩擦にイライラすることではなくて、自分の仕事、全体の仕事をいかに効率的・効果的に終わらせるか、ということだ。

 

そんなことをいろいろ考えた鍼だった。とは言え、またイラっと反応することはあるだろうけれど、次は一瞬だけ冷静になれると信じよう。

鍼もよく効いている。