ある日、森の中

思ったこと、考えたこと、調べたこと、経験したこと

「カラマーゾフの兄弟」を読んだ:読み終えたんだよとにかく

生まれて初めて、ドストエフスキーの本を読んでみた。長編小説「カラマーゾフの兄弟」。最近出た新しい訳ではなく、新潮文庫の訳で表紙にドストエフスキーの顔がドーンとでているやつ。渋い顔で髭がすごい。 もともと夫の持ち物で、ずっとうちにあるのは知っ…

『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んだ:自分の体験や違和感を思い出してみる

NHKで紹介していたのを見て初めて知った。1980年代といえば同世代、ということで興味を持ってすぐ購入した。最初は「キム・ジヨン氏」などちょっと堅苦しい、読みにくい感じがあった、読み始めたら一気に読んでしまった。最後まで読んで、ゾワッとした。帯に…

『親の「死体」と生きる若者たち』を読んだ:きょうだいの配偶者の私

タイトルと表紙が印象的だった。 親の「死体」と生きる若者たち 作者: 山田孝明 出版社/メーカー: ?林堂 発売日: 2019/03/20 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 50代のひきこもりの人と、80代のその親が、社会的に援助を受けられ…

『十四番目の月』を読んだ:子育てを支えるもののことを考えた。

『十四番目の月』(海月ルイ・文藝春秋)を読んだ。 十四番目の月 (文春文庫) 作者: 海月ルイ 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/09/20 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る どんな話かも全く知らず、作者についても何も知らない(今も)。…

『ナナメの夕暮れ』を読んだ:自分の自意識過剰のこと

若林正恭『ナナメの夕暮れ』(文藝春秋)を読んだ。 オードリー・若林の存在は知っていたけれど、エッセイが面白いらしい、という誰かのコメントを読んで、『社会人大学人見知り学部卒業見込』、『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』と続けて3冊読…

『Learn Better』を読んだ“だけ”ではよりよく学べるようにはならない

『Learn Better 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著、月谷真紀訳 英治出版 2018)を読んだまとめ。 結局は得た知識をいかに使っていくかということで、「よりよく学ぶ」ことができるということになる。知識や事実は…

『筋トレが最強のソリューションである』を読んだ

『筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法』 Testosterone ユーキャン 2016年 筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法 作者: Testosterone 出版社/メーカー: ユーキャン …

『三の隣は五号室』は賃貸ならではの楽しみ方

『三の隣は五号室』長嶋 有 中央公論新社 2016年 三の隣は五号室 作者: 長嶋有 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2016/06/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (91件) を見る 最近読んで面白かった小説の作者が面白かったと言っていた小説。自分…

『となりの億万長者 成功を生む7つの法則』を読んだ

またしてもお金の本。 『となりの億万長者 成功を生む7つの法則』 トマス・J・スタンリー&ウィリアム・D・ダンコ著 斎藤聖美訳 1997 となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則 作者: トマス・J・スタンリー,ウィリアム・D・ダンコ,斎藤聖美 出版社…

『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』に沿って教育できたらすごい

『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』を読みました。 国際セクシュアリティ教育ガイダンス――教育・福祉・医療・保健現場で活かすために 作者: ユネスコ,浅井春夫,艮香織,田代美江子,渡辺大輔 出版社/メーカー: 明石書店 発売日: 2017/06/15 メディア: 単…

『自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係の10のルール』を読みました

本を読みました。 『自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール』(明石書店) 著者 テンプル・グランディン、ショーン・バロン 訳 門脇陽子 自閉症スペクトラムがあり、社会的に活躍している著者2人が、それぞれの体験の中…

『うちの子は字が書けない 発達性読み書き障害の息子がいます』を読んだ

ネット上で連載されていたので、それを読むだけでも良かったのだけれど、やはり本でまとめて読みたいと思い、購入した。 漫画は読みやすい。あとがきにあったように、実際のフユくんはほかにも苦手さがあるようだけれど、ディスレクシアに特化して描かれてい…