『となりの億万長者 成功を生む7つの法則』を読んだ
またしてもお金の本。
『となりの億万長者 成功を生む7つの法則』
トマス・J・スタンリー&ウィリアム・D・ダンコ著 斎藤聖美訳 1997
- 作者: トマス・J・スタンリー,ウィリアム・D・ダンコ,斎藤聖美
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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アメリカの億万長者(純資産が100万ドル以上の人)500人以上のインタビュー調査や、11,000人以上のアンケート調査から、億万長者の実態を描いた本だった。
どうでもいいけど、「となりの…」と言われたら多くの人に真っ先に思い浮かぶのは「トトロ」ではないかと思う。
本の最初に書いてある「億万長者の7つの法則」。もうこれがわかればこの本は全てということでいいのではないかと思う。
1 彼らは、収入よりはるかに低い支出で生活する。
2 彼らは、資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率良く配分する。
3 彼らは、お金の心配をしないですむことの方が、世間体を取り繕うよりずっと大切だと考える。
4 彼らは、社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない。
5 彼らの子どもたちは、経済的に自立している。
6 彼らは、ビジネスチャンスをつかむのが上手だ。
7 彼らは、ぴったりの職業を選んでいる。
収入>支出 で暮らしてはいるけれど、「はるかに低い」かどうかは自信がない。
2章のタイトルが「倹約、倹約、倹約」となっていて、まずいかに倹約が大事かということがよくわかる。さらに、
資産家になりたいなら、住宅ローンは年収の2倍以内に抑えること。それ以上の高い家は絶対に買ってはだめ。
とのこと。住宅っていくらで買われているのだろうと思って調べてみたら、フラット35利用者調査(住宅支援機構)の全国平均の住宅購入額は、以下のような金額だった(2016年・2017年の順)。
新築一戸建て(建売) 3338万円 ・ 3337万円
新築マンション 4267万円 ・ 4348万円
中古一戸建て 2305万円 ・ 2393万円
中古マンション 2797万円 ・ 2844万円
全部ローンとするなら、年収1000〜2000万円でないと2倍以内には収まらない。年収が500万円でも2倍以内なら1000万円だから、1000〜3000万円は頭金が必要ということか。
不動産投資とか賃貸用なら話は違うと思うし、この本が書かれた時期も地域も経済状況も今とはいろいろ違うのだろうけど(よくわからないが)、個人的には自分の住居用のために、身の丈に合わない(超)長期ローンは感覚的にこわいなーと思う。
あと、「リスク」についての考え方でなるほどと思ったところ。
どんなことがリスクだろう? 収入源が1つしかないことだと私は思う。
サラリーマンはリスクを背負っている。給料の出所が1か所しかないからだ。
お金をどこに出すか(投資するか)ということについて、長期分散投資でリスクを減らすという考え方を知ったけど、お金がどこから入ってくるかということについても分散が必要ということらしい。確かに、今の職場は今のところ大丈夫だと思っているけれど、10年、20年、30年と潰れない…とは言い切れない。
働くこともリスク、長生きすることもリスク。身の回りに危険がいっぱい。