ある日、森の中

思ったこと、考えたこと、調べたこと、経験したこと

『うちの子は字が書けない 発達性読み書き障害の息子がいます』を読んだ

ネット上で連載されていたので、それを読むだけでも良かったのだけれど、やはり本でまとめて読みたいと思い、購入した。

漫画は読みやすい。あとがきにあったように、実際のフユくんはほかにも苦手さがあるようだけれど、ディスレクシアに特化して描かれていた分、文字の読み書きが難しいということが日常生活でどんな苦労につながるのか、なにを感じていたのか、わかりやすかったと思う。

小学生のときの実際の文章が少し載っていたのが良かった。「文字が書けない」と言葉で言っても、どのくらいの分量を、どのくらいの時間かけて、どんなふうに書くのか、が見えるようになると気づかれるようにもなると思う(もちろん個人差はあるだろうけれど)。おそらく、保護者が自分の子どもひとりだけ見ていても、

「小学校低学年の子どもの字ってこんなものかな?」

と思ってしまう。だからこそ、たくさんの子どもを見ている先生に気づいてもらえるようになってほしい。気づいてもらえるように、学生に教えていかなければ。