ある日、森の中

思ったこと、考えたこと、調べたこと、経験したこと

「天使ママ」という表現を知った

死産の後、知ったことのひとつに「天使ママ」という表現がある。

妊娠中や産まれて間もない頃に赤ちゃんが亡くなってしまった女性のことだ。そのパートナーが男性であれば「天使パパ」になるのだろう。

入院中は死産に関連することを調べる勇気も元気もなく、退院後にやっと言葉を検索できるようになったときには、「死産 火葬」「死産 産休」と「死産」という言葉で検索していろいろ情報を得ていた。でも、こういう状態の人たちがどのように生活しているのか、どんな思いでいるのかということを知りたくてブログやツイッターを検索する時には、「死産」だけでなく「天使ママ」でも有効ということがだんだんわかってきた。

「死産しました」という重さよりは、「天使ママになりました」の方がまだ受け止めやすい。自分以外にも同じような体験をしている人を見つけやすいのがインターネットの良いところだから、共通の言葉としていいなと思う。

ただ、私自身は、死産した我が子は「天使」よりは「赤ちゃん」と呼んでいたいので、自称表現としては使えないでいる。でも検索して、天使ママたちの思いに頷いたり、少し先を行く天使ママたちの生活を覗いたりすることで、助けてもらっている。

 

一方、Googleで検索すると、検索結果の下に出るさらなる検索ワードに、「天使ママ うざい」と出るのが気になる。こういう何かを調べた時に出てくるアンチみたいなものは、割と怖いもの見たさでクリックしてしまう方だけど、さすがに今はただでさえ波があって反応しやすいのに自分を全否定みたいな感情的なコメントが出てきたら嫌だなと思って見ていない。それを書く人の周りにどんなにうざい天使ママがいるのか知らないけど、赤ちゃんを失った人は悲しさをなんとかして受け入れようとしているのではないかなぁと思う。「うざい」というコメントが天使ママ本人たちに届かないといいなぁと思う。